[Fn]キーの位置は製品によって異なります。使用頻度と重要度の高い[Ctrl]キーとの位置関係が入れ違いになるため、キーボード使用頻度の高い方は要確認事項です。
[Fn]キーはほとんどのノートPCに付いているキーです。逆に言えば、デスクトップPCにはあまり付いていない、ノートPCならではのキーです。たいていは左下の方に付いています。
ですが、一番左に付いている場合と左から2番目に付いている場合とで大きく二つに別れ、これが結構使い勝手を左右します。それは[Ctrl]キーと場所が入れ違いになるためです。[Ctrl]キーを押したつもりが[Fn]キーだった、もしくは逆に[Fn]キーを押したつもりが[Ctrl]キーだったなんてことが起こり易いのです。
なぜ、[Ctrl]キーとの位置の兼ね合いが問題になるのかは下記のコラム「なぜ[Fn]キーの位置が問題に?」「[Ctrl]キーの重要性」を参照ください。
仕様決定権を持つメーカーや、ODMでも仕様にこだわりを持つメーカーではメーカー内で統一されていることが多いのですが、ODM横流しに近いメーカーではODM元の仕様に左右されるため統一されていないことが多く、また、ノートPCの世界全体では全く統一される気配がありません。
あまり多くはありませんが、[Fn]キーと左[Ctrl]キーの認識をBIOSで切り替えることのできるノートPCが存在します。キーの見た目や大きさまでは変えられませんが、使用者の使い易いキー配置を選択できるという点で優れた機能と言えます。
他のキーだって移動したり、省かれたりしているのに、なぜ[Fn]キーの位置を重要視するのでしょうか?
実は[Fn]キーはハードキーだからです。
通常、キーを押すとどういうキーを押されたかOSは知ることが出来ます。そして押されたキーに応じてOSは決まった働きをします。そして、この「押されたキー」と「決まった働き」との関係はOSで自由に設定できます。
例えばメモ帳を開いていて[a]キーを押したら、画面に「a」と表示される。これは、[a]というキーを押された時に「a」と表示するように設定されているからです。同じように[Shift]キーと[a]キーを押されたら、OSは「A」と表示するように設定されています。
ですが、[Fn]キーを押してもOSは知ることが出来ません。例えば[Fn]キーと[a]キーを押した時に[b]キーとして振舞うキーボードの場合、OSからは[b]キーが押されたというふうにしか見えないのです。
これが何を意味するのかというと、「ソフト的にキーの入れ替えをすることが出来ない」ということです。もし入れ替えが可能ならば、[Fn]キーを押されたら[Ctrl]キーの働きをする。[Ctrl]キーを押されたら[Fn]キーの働きをする。というふうにOS側で設定することも可能なのですが、それが出来ないのです。
一部製品では(キーボード表面の表示は替えられませんが)BIOSの設定により左[Ctrl]キーと[Fn]キーの認識を入れ替えることができるようになっています。
キーボードを良く使う人にとって、左側にある[Ctrl]キーは大変よく使うキーです。
例を挙げると、[Ctrl]+[x]でカット、[Ctrl]+[c]でコピー、[Ctrl]+[v]でペースト。[Ctrl]+[a]で全選択、[Ctrl]+[z]でアンドゥ、[Ctrl]+[w]でウィンドウ(又はタブ)を閉じる。などなど。
同時に英字キーを押すため、[Ctrl]キーと英字キーの間隔を手が覚えています。
これが左下に[Fn]キーが来てしまうと、[Fn]キーを打ってしまうか、[Ctrl]キーを打てても同時に打つ英字キーが1つ右にずれてしまうなんてことが起こり易くなります。
これでは入力効率が落ちてしまうので左[Ctrl]キーの位置は結構重要なのです。

