パスワードは単純ですがセキュリティ対策の基本です。完璧は望めませんが設定しだいでかなりの効力を発揮できます。
パスワードはセキュリティ対策の基本です。あらかじめ登録したパスワードと同じワードを入力しないと機能しないという分かりやすい仕組みになっています。
しかし、分かりやすいが故にあらゆるところでパスワードの設定が必要とされ、大抵の方は数十~数千のパスワードを管理しなくてはならない状況に陥っています。
人間の特質としてパスワードはその人にとって忘れづらく、覚えておきやすいモノにしておきたいところですが、それだと他者にも類推されやすく結果的にセキュリティ向上効果が削がれるというトレードオフがあります。
時間の経過とともにクラックされたり、あるいは作業の都合上他者に教えたりしてパスワードの効果が薄れて行く傾向にあるため、短期間でパスワードの変更を強要するシステムや組織もあります。
トータルで見て既に人が暗記で管理できる範疇を超えているほどパスワードが溢れかえっているため、別の何か(スマホや手帳、別のPCなど)にまとめて管理されている方も多いのではないでしょうか。管理される場所が異なるという点ではセキュリティ対策ができているとも言えますが、パスワード管理している方が暴かれるとパスワードによるセキュリティ対策が一気に無効化されます。
ノートPCは便利ですが、システムが丸ごと盗難されるというリスクが非常に高いものです。そのときパスワードが設定されていなかったらそのノートPCは使いたい放題になってしまいます。
パスワード設定はデータ漏洩防止という点では効果は弱いですが、ノートPCの使用そのものを目的とした盗難やクラックに対しては一定の効果を発揮します。同じ盗むならパスワード設定がされていないノートPCの方が楽に使えるからです。
OSのパスワードはそのOSの使用にのみ関わりますので、ノートPC本体のセキュリティ対策にはなりません。つまり、別のOSを起動させてしまえば良いだけのことです。ここではノートPC本体で設定できるパスワードについて記述します。
電源投入時に入力すべきパスワードです。BIOSで設定することができます。正しいパスワードを入力しない限り起動しないためノートPCを丸々盗用されることを防ぐことができます。また、数回の誤入力で電源が切れるものが多く、電源投入からやり直しとなるため総当り入力などのクラックもやり辛くなっています。
BIOSの設定画面に遷移しようとするときに入力すべきパスワードです。BIOSで設定することができます。正しいパスワードを入力しない限りBIOS設定の変更が行えません。
その名の通り、使用者向けのパスワードで、通常はシステムパスワードとして設定するものです。また、製品によってはBIOSの設定画面を見ることができます。(変更はできません)
こちらはシステムの起動もBIOSの設定変更もできる無制限のパスワードです。組織形態で使用する場合や個人でも貸与する場合など、管理者や所有者はこのパスワードを使い、使用者にはユーザーパスワードを与えます。使用者が変わったり、返却してもらったときにユーザーパスワードの設定のみを変更することで、過去使用者の使用権限を剥奪することができます。
こちらはHDDのアクセスに対して設定するパスワードで、実体はHDD内で管理されるものですが、実際PCの起動は通常HDD内のOSを起動させることに他ならないためBIOSで設定ができ、またPCの電源投入時に入力が必要になります。
HDDパスワードが設定されていると、データの盗難を目的としてストレージだけを抜き取られた場合でもそのストレージにパスワードが掛かっていますので、一定のセキュリティ効果が得られます。パスワードを破られてもデータを読まれないようにするためにはTPMを参照ください。
システムパスワードとHDDパスワードの双方を設定している場合はPCの起動のためにパスワードを2つ入力することが必要になります。
HDDパスワードでも管理者(所有者)用と使用者用と別に設定できる場合があります。こちらも管理者パスワードの説明と同様に管理者や所有者はこのパスワードを使い、使用者にはユーザーパスワードを与えます。使用者が変わったり、返却してもらったときにユーザーパスワードの設定のみを変更することで、過去使用者の使用権限を剥奪することができます。
上記で説明したパスワードについて、すべてのノートPCが設定できるわけではありません。大抵の場合、システム/セットアップ パスワード≒使用者/管理者 パスワードとして2種類のパスワード設定が可能になっているかと思いますが、HDDパスワードについては設定できる製品がグッと減少します。また、さらにHDDパスワードも使用者/管理者で使い分けられるようになっている製品はもっと少なくなります。
これらの機能は個人向け(コンシューマー)とされるノートPCではあまり重要視されていないため、ビジネス用途とされるノートPCの方が機能が豊富になる傾向があります。しかし、個人事業主/SOHO/中小企業向けに特化している製品は低コストが最重要視されるため若干期待薄になります。
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