指紋認証や顔認証はセキュリティの向上と手間を減らせる効果がありますが、単独で用いるものではありません。
パスワード以外の認証方式として主に以下の手法があります。
一時期、指紋認証が多く普及していたのですが、最近では顔認証の方が主流となってきています。元々Webカメラを搭載している製品にとってはコストダウンにもなりますし、指紋認証では装置に指を当てなければ機能しませんが、Webカメラであればキーボードやタッチパッドなどの操作状況と合わせて離席チェックができるためパスワード解除としてだけでなく、パスワードロックとしても利用できる点で優れています。
ただし、指紋認証も顔認証も認識率の点で完全ではないためパスワードの設定を省略することはできません。本人であっても認証されない場合や、逆に特に顔認証で他人が認証されてしまう不安が拭えないことなどから考えてセキュリティの主軸にするものではありません。
これらの認証装置の利点はセキュリティ対策に掛かる時間や手間を減らせるという点にあります。
例えばパスワードによるロックだけの場合、離席するときにはロックを掛けなければなりません。ロックを忘れても一定の時間なにも操作をしなければロック状態にすることができますが、ちょっと考え事をしていただけでもロックされてしまうような時間設定では度々解除パスワードを打たなくてはならなくなります。かといって、設定時間を長くするとロックを忘れて離席したときのセキュリティは皆無になってしまいます。
これが顔認証を併用すれば、Webカメラ上から離席したと認識され、操作もされていなければ即ロックしても良く、誤ってロックされたとしても顔が認証されればすぐにロックが解けます。
また、これらの認証機能ではパスワードの打ち込みがほとんど不要になります。これはパスワードを打っているところを盗撮されたり、キーロガーを仕掛けられてキー操作情報を盗まれて解析されたりするリスクを減少させてくれるものです。
ですから、これらの認証機能はセキュリティの向上と機能性の両立を図るために従来のパスワードと織り交ぜて導入するものだと考えられます。
そこまで深刻に考えないとしても例えば家族でノートPCを共用する場合などにユーザを分けて登録すればプライバシーを保ちながら楽に共用できる利点があります。
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