ノートPCでは無彩色が多く、有彩色の中では原色が多く採用されています。
ノートPCも昔に比べると随分とカラフルになりました。
多くの工業製品に該当することですが、少量生産よりも大量生産の方がコストが下がります。しかし、ある点を境にコスト低減効果は薄くなります。それは例えばラインを増やさなければならない状況になったとき。どうせラインを増やすなら別の製品を作ってもコスト的には大差がありません。その一方でバリエーションを増やすことができます。
色についてもある程度同じことが言えます。色のバリエーションを持つということは、それなりに多数の販売を見込んでいる機種でない難しいことです。
ただし、多色展開をその製品の強みと考えている場合は生産量の割りに多くの色を持ちますし、多色展開してもコストが嵩まないように製法を工夫している場合もあります。
多色展開をするといっても多くの場合、部分的に色を変えていて全体を変えているわけではありません。
一番目に付くのが天板です。面積を大きくて部品点数も少ないため、多色展開において真っ先に色を変えられる部位です。
続いて、ノートPCを開いたときに目に付く液晶ディスプレイの縁とキーボード面の縁やパームレスト部です。
凝った製品になると色に合わせてキーボードの色も変えてくる場合があります。白系・黒系を中心とした2,3種類のキーボードを用意して組み合わせるケースが多いですが、本体色と同一色に統一する凝った製品もあります。
本体側面や裏面は余り目立たない部分ですので単色のままとされることが多いですが、キーボードまで同色するような凝った製品では側面も裏面も同色にすることが多いです。逆にデザイン上、側面など一部分を色展開に関わらず黒に統一したりという場合も当然あります。
樹脂成型部品をそのまま外板に用いる方式で材着とは「材料着色」の略です。
低コストでそれなりの強度を持ち、傷も目立ちにくい、質実剛健なノートPCの基本形です。
色も灰色系や黒、白、アイボリーなど無彩色に近い地味な色合いに偏っています。
外板表面にのみ着色します。
傷付いて地が出てしまったり、禿げてしまう可能性があります。
逆に塗装する材料を工夫して、ある程度の傷は自己修復するという「スクラッチ・リペア」と呼ばれる塗装を施した製品もあります。
あらかじめ着色したフィルムを外板に貼り付けます。
塗装よりも低コストで一定の品質を確保しやすく、採用が拡大している方式です。
色だけなく模様を付けることも可能です。同じ筐体で複数の模様を展開している場合はほぼこの方式と思われます。
上記した、ある程度の傷は自己修復するという「スクラッチ・リペア」と呼ばれる塗装技術がこのフィルム貼付方式で実現されており、コスト低減を達成したそうです。
デザインとしての機能以外を持たないデザインのためだけの部品です。
例えば、透明な、あるいは着色した半透明なアクリル板を外板の上に貼り付けるなどです。
ノートPCとしては薄型化、軽量化の点で不利になるうえ、コストも掛かりますので、よっぽどデザイン重視の製品で無い限り採用されません。
だいたいいつの時代でも一番多いのは白・黒の系統です。一時期爆発的に流行し「銀パソ」などとも呼ばれたシルバーも定着しています。
有彩色ではやはり赤系が一番多いように思われます。次いで青系でしょうか。割と広い範囲になってしまいますが、ゴールド・ブラウン系も割りと見受けられる方です。
緑とか黄色とかになると大分希少になってきます。その他、紫・ピンク・オレンジなど。
個人(コンシューマ)向けノートPCの方が色のバリエーションが広い傾向にあるのはもちろんなのですが、最近ではビジネス用途向けのノートPCの中でもSOHO・個人事業者向けの製品で色のバリエーションが拡大傾向にあります。といっても、ビジネス用途なので落ち着いた赤やゴールド・ブラウン系が主体になります。