薄く平べったくが現在のノートPCデザインのトレンド。しかし、画面をパッカリと開くスタイルに変わりはありません。
ノートPCの形状と言えば、化粧品のコンパクトが大きくなったような形で開けると画面とキーボードが現れるというのが基本です。
タッチパネルを搭載する小型ノートPCなどを主体として、画面が首振りしたり、反転して画面を表に向けて畳んだりできる製品もあります。
稀に、画面を開いてからさらにスライドして大きくなるものがあったりもします。
直方体状のパーツの組み合わせであることが多いため、本体形状も直方体に近い方が作りやすいと言えます。しかし、キーボードの操作性を考慮すると、ある程度キーボード面の傾斜があると良いとされます。そこで多くのノートPCでは本体奥側のゴム足を高く、手前側を低くすることで傾斜を付けています。また、筐体手前側を薄くしてさらに傾斜を付ける手法も多くの製品が採用しています。厚みのあるパーツは本体中央部~奥側に配置されます。
なかには筐体そのものをくさび状の形状としている製品もあります。側面から見ると三角形に近い形になりますが、この場合パーツ配置の難易度が高い、比較的コストを掛けた設計と見なしてよいかと思われます。無駄な空間が生じやすいだけでなく、その無駄な空間が低い剛性感を使用者に感じさせてしまう危険性があるため、手を抜いた設計がしにくいのです。筐体そのものの剛性に限らず、キーボード面の剛性感にも影響がでやすくなります。
最近のデザイントレンドである薄型ノートPCでは厚みのあるパーツの搭載はされない傾向にあります。たとえば光学ドライブであったり、有線LANコネクタだったり、VGA (D-Sub15)端子などは使い方の変化により重要度が下がってきていることもありますが、薄さのために省かれるケースも多くあります。
薄いノートPCではキーボード面の傾斜をそれほどつけなくても操作性の悪化は免れるので、ゴム足も低くできますが、今のところ廃熱機構のための吸気口が底面にある製品が多く、ゴム足無しというところまでは行けないようです。
とはいえ、通常スペックとして公表される本体厚さは突起を除くものとされ、ゴム足の分を含んでいないため、ゴム足も含めて薄い製品の可搬性は非常に高く、鞄やケースなどに入れても邪魔になりにくい利点があるのは間違いないところです。
ただし、薄型の製品は幅と奥行きがより大きくなる傾向にあります。
本体中央部は普通の厚みがあるのに、周囲だけ薄く見せかけたデザインも沢山ありますので、可搬性能を重視される方は本物の薄型かどうかよく見極める必要があります。