コストというのは最終価格のことではなく、製品が販売されるまでの総経費のことを指します。この経費の使い方がうまいメーカーの製品がお買い得ノートPCということになります。
ノートPCは多くのパーツを内包した統合型の製品ですので、そのコストコントロールも非常に多角的に行われます。
一般的にはやはり大量生産が効果があります。グループ会社内にパーツ生産メーカーなどがあると調達の点でも有利でしょう。異なる製品でも同じパーツが利用できるように設計するとさらなるスケールメリットが期待できますし、部品管理コストを増やさずにバリエーションが増やせるなら、トータルで販売数量を伸ばせる期待が持てます。
このあたりはあまり製品そのもののブランドイメージを持たなせていない、あるいは、確立できていないメーカーの方が好き勝手にできます。極端な話、在庫処分のようなパーツで新製品を作り上げてしまうこともあります。
もう一歩進むと合理化設計によるコスト低減が行われるようになりますが、そこまで行っていないメーカーも多いため、この手法はブランドイメージ向上や付加価値の方向に盛られる、つまり価格転嫁されることが多く、生産者側にはコストメリットがあるかもしれませんが、消費者側にはあまり見えてこない部分です。しかし、出来の良い製品を手にできるというメリットは確実にあります。
つまり残念ながら、消費者から見て「安くて良い」製品にはお目にかかれません。「安かろう悪かろう」か「高いくせに悪かろう」か「価格の割に良い」か「高いけど良い」製品のどれかにほとんどの製品が分類されてしまいます。当然のことながらほとんどの消費者は「価格の割に良い」製品を求めて右往左往することになります。
製品を作るという点だけでなく、修理やサポート、販売形態などにおいてもメーカーそれぞれのコストコントロールがあります。例えば低コストで質の良い製品やサービスを実現するために販売形態を限った展開を行うメーカーなどもあったりします。反面、売りっ放しのようなメーカーもあったりするわけです。